経済分析第51号
社会的紛争に関するシステム分析

1974年8月
<経済研究所システム分析調査室>
公文 俊平,吉川 昌宏,三好 逸二,田中 正継

(まえがき)

PPBS(Planning - Programming - Budgeting - System)に関する研究は構造的側面、分析的側面、制度的側面および情報システムという4つの視点にたって進められてきた。このうち分析的側面についてはシステム分析を中心的な道具だてとして研究が行なわれていることは周知のとおりである。わが国においても昭和43年頃より、幾多の事例研究が積み重ねられてきており、中には実際に行政施策を選定する際の参考資料として使われたものある。しかしシステム分析を行うにあたって、常に問題とされながらも、未検討のまま取り残されてきた点も数多く存在する。人間の欲望をどのように取扱うか、国民的価値基準として「即率性(efficiency)」のほかに「衡平性(equity)」をどのような形で取入れるか等がそれである。そしてそれらにもまして重要な点は、問題に取り組む際の「考え方」の枠組設定をどのように行なうか、である。

従来のシステム分析は数学モデルを使った数量的分析に重点を置きすぎたきらいがあるが、公共部門の意思決定を取扱うPPBのような多くの学問分野が関連する問題に対しては、従来の枠組を広げて、基本的な取り組み方の再整理と新たな開発が要請されている。しかしこのような問題設定に対して、包括的に議論を進めてゆくには現在までの我々の蓄積はあまりにも乏しい。そこで本分析では「社会的紛争」という問題を選定し、有意な処理・解決方策を見い出すための分析手法の一例を提示することによって、新たなシステム分析の発展の方向を見出して行きたいと考えている。


全文の構成

  1. 全文別ウィンドウで開きます。(PDF形式 434 KB)
  2. 1ページ
    まえがき
  3. 1ページ
    第1章 序論
  4. 第1部 理論編
  5. 4ページ
    第2章 紛争の構造分析
    1. 4ページ
      第1節 紛争の定義
    2. 4ページ
      第2節 紛争の構成要素
    3. 6ページ
      第3節 紛争の展開
    4. 9ページ
      第4節 紛争の構造
  6. 10ページ
    第3章 紛争の処理
    1. 10ページ
      第1節 処理の定義
    2. 11ページ
      第2節 処理システム
  7. 第2部 分析編
  8. 13ページ
    第4章 本分析事例の構造分析
    1. 14ページ
      第1節 紛争の構成要素
    2. 16ページ
      第2節 紛争の展開別ウィンドウで開きます。(PDF形式 552 KB)
    3. 31ページ
      第2節 紛争の展開別ウィンドウで開きます。(PDF形式 623 KB)
    4. 46ページ
      第3節 紛争の構造別ウィンドウで開きます。(PDF形式 536 KB)
    5. 47ページ
      第4節 処理システム
  9. 50ページ
    第5章 紛争の特性
    1. 50ページ
      第1節 構造特性
    2. 52ページ
      第2節 処理特性
  10. 53ページ
    あとがき
  11. 55ページ
    参考文献
  12. 56ページ
    資料1 計画の概要
    1. 56ページ
      (1) 計画の背景
    2. 57ページ
      (2) 計画の内容
  13. 59ページ
    資料2 計画策定前後の経緯
  14. 65ページ
    資料3 年表
  • 〒100-8914
    東京都千代田区永田町1-6-1 中央合同庁舎第8号館
  • 電話 03-5253-2111(代表)