経済分析第88号
世界経済モデルにおける貿易関連モデルおよび地域モデルについて

1983年4月
天野 明弘,水野 純一,横井 豊

(序論)

 EPA世界経済モデルは、サミット7カ国およびオーストラリア、韓国の計9カ国の国別マクロ計量モデルと貿易関連モデルおよび地域モデルをリンクした世界経済分析のための計量モデルである。われわれは先に天野・栗原・サミュエルソン(1980)および天野(1982)において、貿易関連モデルの開発状況を報告し、また、Amano-Maruyama-Yoshitomi(1981,1982)の中で地域モデルの推定結果を示してきたが、本稿では貿易関連モデルのデータを改訂し、貿易関連モデルおよび地域モデル再推定を行っていたのを機会に、その後の研究結果について述べることとする。

 以下、第2節では、今回の貿易関連モデル用のデータ改訂に際して生じてきた新たな問題について論じ、新しいデータの作成方法について述べる。第3節では、改訂されたデータを用いて再推定された貿易関連モデルの性質が従来の結果と比較しながら検討される。第4節では、地域モデルの構造方程式について説明するとともに、地域モデルを単独で操作した場合、およびそれを、貿易関連モデルとリンクした場合について、内挿テストの結果を報告する。第5節では、再び貿易関連モデルの議論に戻り、標本期間内のシミュレーション分析によってその基本的な性格を明らかにする。最後に、第6節では、貿易関連モデルを用いて予測を行う際に、誤差調整に関して生じてくる特有の問題点を取り上げ、整合的な誤差調節を行う一つの方法を提示する。

 なお、引用文献は本稿末尾に掲げてある。また、改訂された貿易関連モデル用の基礎データは、四半期および歴年ベースで付録に示されている。


全文の構成

  1. 要旨別ウィンドウで開きます。(PDF形式 483 KB)
  2. 1ページ
    第1節 序論
  3. 1ページ
    第2節 貿易連関モデル用データの改訂
  4. 5ページ
    第3節 貿易連関モデルの再推定
  5. 10ページ
    第4節 地域モデル
  6. 16ページ
    第5節 貿易連関モデルのシミュレーション分析とその問題点
    1. 23ページ
      第5節への補論 貿易連関モデルの諸弾力性
  7. 25ページ
    第6節 貿易連関モデルにおける誤差調整について
    1. 32ページ
      引用文献
    2. 33ページ
      付録 基礎資料別ウィンドウで開きます。(PDF形式 425 KB)
      1. 33ページ
        (1) 地域別国名一覧
      2. 36ページ
        (2) 貿易マトリックス
      3. 91ページ
        (3) 輸出価格(単価)指数
  • 〒100-8914
    東京都千代田区永田町1-6-1 中央合同庁舎第8号館
  • 電話 03-5253-2111(代表)