ESRI Discussion Paper Series No.124
非営利サテライト勘定の意義と日本への適用可能性

2004年12月
  • 山内 直人(大阪大学大学院国際公共政策研究科教授)
  • マツ永 佳甫(総合研究開発機構研究員)

要旨

本論文の目的は、非営利セクターの現状を統計的に把握するために国民経済計算(SNA)の付帯統計として開発された非営利サテライト勘定について、国連統計局が作成したハンドブックに基づき、定義、産業分類、概念規定などの妥当性を検討することである。特に、日本のNPOの現状や非営利統計の整備状況を踏まえ、日本において非営利サテライト勘定を作成する場合の課題について検討している。ハンドブックに従い非営利サテライト勘定を作成することは、すでに定期的に政府が作成している国民経済計算(SNA)の土台の上に非営利サテライト勘定を作成するという点で、ゼロから新しい統計システムを構築するより、予算やマンパワーの側面から見てもはるかに現実的な選択肢であると考える。統計整備に関する今後の課題として、様々な非営利法人の活動実態や寄付とボランティアに関する定期的な全国調査の必要性を指摘している。

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全文の構成

  1. 要旨
  2. 1ページ
    1.はじめに
  3. 2ページ
    2.非営利サテライト勘定作成の経緯
    1. 2ページ
      2.1. なぜSNA では不十分なのか
    2. 3ページ
      2.2. ジョンズ・ホプキンス非営利セクター国際比較プロジェクト
    3. 4ページ
      2.3 JHCNP からサテライト勘定へ
    4. 4ページ
      2.4. なぜNPI を独立セクターとして扱うのか
  4. 5ページ
    3.NPI の定義と分類
    1. 5ページ
      3.1. NPI の定義
    2. 7ページ
      3.2. 93SNA との比較
    3. 8ページ
      3.3. 国際非営利産業分類(ICNPO)について
  5. 9ページ
    4.非営利サテライト勘定特有の概念と統計作成の戦略
    1. 9ページ
      4.1. 非営利サテライト勘定に特有の概念
    2. 11ページ
      4.2. NPI のためのサテライト勘定表
  6. 12ページ
    5.非営利サテライト勘定作成の政策的意義
  7. 14ページ
    付論A.現行93SNA におけるNPISH 関連データ
  8. 15ページ
    付論B.非営利サテライト勘定作成に利用可能な基礎データ
    1. 15ページ
      B-1. 事業所・法人・組織に関するデータ
    2. 16ページ
      B-2. 寄付とボランティアに関するデータ
    3. 16ページ
      B-3. 分野別の主要な統計データ
  9. 19ページ
    付論C.海外における非営利サテライト勘定作成状況
    1. 19ページ
      C-1. ハンドブック試作版のテストに参加した国と機関
    2. 19ページ
      C-2. 非営利サテライト勘定を作成し、報告書を刊行している国
  10. 21ページ
    参考文献
  11. 22ページ
    図表
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