ESRI Discussion Paper Series No.178
世界の自然災害保険制度からみた日本の地震保険制度

2007年4月
  • 織田 彰久(内閣府経済社会総合研究所政策調査員)

要旨

本稿では、世界の自然災害保険制度の「公的関与の形態」「保険スキーム」「防災インセンティブ」という視点からの分類を通じて、各制度の概要を紹介・比較している。そしてその比較から各制度および仕組みの含意や目的を理解することで、日本の地震保険制度の強み・弱みを整理し、今後の地震保険のあり方を考察する。

日本の地震保険制度は、損害保険への付加保険方式により自然災害リスクを広範囲に、かつ効率的にカバーしているなどの強みがある。反面、加入率の低さ、ベーシスリスクの存在、リスクコントロールとの連携など、課題も考えられた。

また今後の日本の地震保険制度は、リスクの評価・分析を通じて人々のリスク認識を高める事や、保険によってカバー出来るリスクの範囲を明確にする事で「リスクコントロール」の重要性を認識させる事も重要となる。そして保険以外の業界や制度などと連携することで、保険を中心とした防災のための幅広いサービス展開を、より一層促進していく事が望まれる。

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  2. 4ページ
    目次
  3. 6ページ
    はじめに
  4. 6ページ
    1 自然災害保険に関する既存研究と本論の課題
  5. 8ページ
    2 公的関与の形態による分類
    1. 9ページ
      (1) 公的保証の有無による分類
    2. 16ページ
      (2) 商品・販売への強制による分類
    3. 18ページ
      (3) 加入強制の有無による分類
  6. 19ページ
    3 担保リスクの範囲および保険料率スキームによる分類
    1. 20ページ
      (1) 担保リスクの範囲による分類
    2. 22ページ
      (2) 保険料率スキームによる分類
  7. 27ページ
    4 保険の金額面に対する条件による分類
    1. 28ページ
      (1) 保険金額の設定条件による分類
    2. 29ページ
      (2) 支払保険金の設定条件による分類
  8. 32ページ
    1. 32ページ
      (1) NFIP(米国連邦洪水保険制度)の取り組み
    2. 33ページ
      (2) CEA(カリフォルニア州地震保険制度)の取り組み
    3. 34ページ
      (3) フランスのPPR制度
  9. 34ページ
    6 地震保険制度への考察
    1. 35ページ
      (1) 政府の関与形態からの考察
    2. 35ページ
      (2) 加入形態からの考察
    3. 36ページ
      (3) 担保リスクの範囲からの考察
    4. 37ページ
      (4) 保険料率スキームからの考察
    5. 37ページ
      (5) 保険金額の設定における制限からの考察
    6. 38ページ
      (6) 保険金支払方法からの考察
    7. 39ページ
      (7) 免責金額の設定方法からの考察
    8. 40ページ
      (8) 保険と防災インセンティブの関係からの考察
  10. 40ページ
    7 まとめ
  11. 43ページ
    参考文献別ウィンドウで開きます。(PDF形式 202 KB)
  12. 45ページ
    (補論)別ウィンドウで開きます。(PDF形式 233 KB)
    1. 45ページ
      Appendix1:プロスペクト理論による防災投資
    2. 46ページ
      Appendix2:免責金額のメリット
    3. 47ページ
      Appendix3:防災投資インセンティブ
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