ESRI Discussion Paper Series No.197
知的財産権保護と企業内・企業間技術輸出:日本の企業データによる実証分析

2008年8月
  • 伊藤 萬里(内閣府経済社会総合研究所客員研究員)

要旨

近年、知的財産権保護の強化が貿易や直接投資など国際取引にどのような影響を与えるのか注目を集めている。その一方で、知的財産権が国際間技術移転に与える影響を対象とした実証研究は少ない。この論文は、知的財産権保護の強化が多国籍企業の企業内および市場を介した企業間技術移転にそれぞれどのような影響を与えるのか、日本企業の技術貿易データを利用した実証分析の結果を提示する。実証結果は、企業・産業・輸出先国の属性を制御した上で、知的財産権保護の水準が高い国において企業間技術移転が活発であること、知的財産権保護が企業内技術移転に与える影響は平均的に負である一方、研究開発集中度が高い企業は企業内技術移転が活発であることを示唆している。

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全文の構成

  1. 1ページ
    1. はじめに
  2. 4ページ
    2. 知的財産権保護と技術移転チャンネル
  3. 6ページ
    3. 日本企業の企業内・企業間技術輸出の傾向
    1. 6ページ
      3-1. 企業内・企業間技術輸出の定義
    2. 6ページ
      3-2. 輸出先国別の技術輸出の傾向
    3. 7ページ
      3-3. 産業別の技術輸出の傾向
    4. 8ページ
      3-4. 知的財産権保護の水準と企業内・企業間技術輸出の関係
  4. 9ページ
    4. 推計式とデータ
    1. 9ページ
      4-1. 推計式
    2. 11ページ
      4-2. データ出所について
  5. 12ページ
    5. 推計結果
    1. 12ページ
      5-1. 企業間技術輸出比率の推計結果
    2. 13ページ
      5-2. SUR推計結果
    3. 16ページ
      5-3. 感応度分析
    4. 17ページ
      5-4. 産業別に見た知的財産権保護の影響
  6. 19ページ
    6. 結論
  7. 22ページ
    参考文献
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