ESRI Discussion Paper Series No.205
環境管理において、開発途上国は「後発性利益」を享受しているのか、「後発性不利益」を被っているのか?
-二酸化硫黄と二酸化炭素のケース分析-

2008年12月
  • 田口 博之(内閣府経済社会総合研究所総務部長)
  • 室伏 陽貴(内閣府経済社会総合研究所研究官)

要旨

本研究では、環境管理において、開発途上国は「後発性利益」を享受しているのか、それとも「後発性不利益」を被っているのか、代表的な環境指標である二酸化硫黄と二酸化炭素においてパネルデータ分析を行った。

一人当たりの所得、排出量の関係を見ると、二酸化硫黄については環境クズネッツ曲線の特徴である逆U字型となるが、二酸化炭素については単調増加の形となった。また、二酸化硫黄では後発性利益が存在し、二酸化炭素では後発性不利益が発生するという結果が導き出された。二酸化硫黄と二酸化炭素の対照的な結果は、両者の発生源の違い(二酸化硫黄は主に生産過程で発生するため規制しやすい、二酸化炭素は生産と消費の両面から発生するので規制しにくい)、また抑制技術の成熟度の差(二酸化硫黄は脱硫装置などの抑制技術等が発達しているため後発性利益が発生するが、二酸化炭素は抑制技術等が未発達のため”carbon leakage”が発生)によるものと考えられる。

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  2. 2ページ
    Abstract
  3. 3ページ
    1. Introduction
  4. 3ページ
    2. Previous Studies, Our Position
    1. 4ページ
      2.1 Empirical Testing of the EK Curve, Debates
    2. 5ページ
      2.2 Frontiers of EK-Curve Studies, Our Position
  5. 6ページ
    3. Empirical Studies
    1. 7ページ
      3.1 Data
    2. 7ページ
      3.2 Overview of Cross-sectional and Time-series Relationships
    3. 8ページ
      3.3 Regression Analysis Using Panel Data
  6. 12ページ
    4. Concluding Remarks
  7. 14ページ
  8. 23ページ
    References
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