ESRI Discussion Paper Series No.224
DSGEモデルにおけるトレンドの処理について:日本経済への応用

2009年10月
  • ステファン アジェミアン(数理経済計画予測研究センター(フランス))
  • ミシェル ジュイヤール(数理経済計画予測研究センター(フランス))

要旨

本稿は、DSGEモデルにおけるトレンド処理の方法論を提示するものである。DSGEモデルは、循環的なダイナミクスとともに長期の成長を扱うため、統一的なフレームワークで双方を処理することが望ましい。この場合、2つの異なる問題に対処する必要がある。一つは、均斉成長モデルの頑健な局所近似に関する問題だが、これはモデルを定常化させ、直接(対数)線形のトレンドを用いるという通常の方法で解決される。

もう一つが、データにおけるレベルの推計を行うという問題である。データが定常ではない場合、例えばKoopman and Durbin (2003)が提案したように、拡散カルマン・フィルターを用いる必要がある。本稿では、共和分変数へのよりよい対処法として、このフィルターの修正・応用を提案する。

例示として、消費の習慣形成、および財市場と労働市場における調整コストと名目粘着性を取り入れた中規模のニューケインジアン・モデルを用い、日本のデータで推計を行った。

近年、日本の金融政策が直面している名目ゼロ金利制約を考慮するため、金利についてはその対数を使ってモデル化することを試みた。この方法は完全と言えるものではないが、名目金利がマイナスの値をとることを回避しつつ、局所近似を行うことを可能にする。

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  2. 1ページ
    1. Introduction
  3. 2ページ
    2. Dealing with trends in DSGE models
    1. 2ページ
      2.1 A stationary transformation
    2. 4ページ
      2.2 The diffuse filter
  4. 8ページ
    3. A DSGE model
    1. 8ページ
      3.1 Households
    2. 11ページ
      3.2 Production
    3. 18ページ
      3.3 Labor
    4. 24ページ
      3.4 Government and monetary authority
    5. 24ページ
      3.5 General equilibrium
    6. 28ページ
      3.6 Long run
    7. 39ページ
      3.7 Specifying functional forms
  5. 40ページ
    4. Estimation
    1. 40ページ
      4.1 Data
    2. 41ページ
      4.2 Priors
    3. 41ページ
      4.3 Estimation results
  6. 42ページ
    5. Conclusion
  7. 44ページ
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