ESRI Discussion Paper Series No.227
非専門家の予測は専門家の予測とどう違うか?

2009年11月
  • 飯塚 信夫((社)日本経済研究センター 主任研究員)
  • 河越 正明(内閣府経済社会総合研究所 特別研究員)

要旨

予測を専門としないエコノミストに対し、2007年10―12月期、2008年1-3月期、2008年度の実質GDP成長率、CPI上昇率について、ESPフォーキャスト調査と同時期に予測値を尋ね、双方の結果を比較した。極めて短期の予測や統計の癖のような特殊要因の把握では専門家の方が優れているが、年度予測値といった大きな不確実性がある場合にはむしろ非専門家の方が優れていた。非専門家は足元の延長として予測する傾向があるものの、使用する情報集合の異質性のためか、予測のバラツキが大きい。こうした結果は、実質GDPのように不確実性の大きな変数や期間の長い予測については、非予測専門家がもつ異質な情報を活用することにより、専門家の予測から作成されるコンセンサス予測の精度が向上する可能性を示唆するものと考えられる。

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全文の構成

  1. 3ページ
    1. はじめに
  2. 3ページ
    2. 調査票の設計
    1. 3ページ
      2.1 関連分野の展望
    2. 5ページ
      2.2 調査票の具体的設計
  3. 6ページ
    3. 非専門家と専門家の予測特性
    1. 6ページ
      3.1 回答者の属性
    2. 6ページ
      3.2 実質GDP成長率の予測
    3. 8ページ
      3.3 コアCPI上昇率の予測
    4. 10ページ
      3.4 標準偏差および回答分布の比較
    5. 12ページ
      3.5 金融政策
  4. 12ページ
    4. まとめと考察
    1. 12ページ
      4.1 専門家・非専門家の予測特性とその要因
    2. 14ページ
      4.2 非専門家予測の活用可能性と今後の課題
  5. 16ページ
    参考文献
  6. 18ページ
    図表
  7. 29ページ
    (付録)景気循環学会会員に配布した調査票(2007年12月調査)
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