ESRI Discussion Paper Series No.236
区間データを用いたインフレ期待の計測

2010年6月
  • 村澤 康友(大阪府立大学経済学部教授)

要旨

期待インフレ率の定性的な調査データを定量化するカールソン=パーキン法は次の3つを仮定する.(1)回答者の期待インフレ率は正規分布に従う.(2)物価が「上がる」「下がる」と回答する期待インフレ率の閾値は上下対称で不変.(3)計測期間を通じて期待インフレ率と実際のインフレ率の平均は等しい.区間データなら3つの仮定は不要になる.2004年4月以降の「消費動向調査」では回答者は期待インフレ率を7つの区間から選択して回答する.したがって閾値を含め最大6つの未知母数を毎月独立に識別できる.正規分布,歪んだ正規分布,歪んだt分布でモデル選択を行ったところ,すべての月で歪んだt分布が選択された.期待インフレ率の分布の推移の研究は期待形成の異質性の理解に役立つ.

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全文の構成

  1. 1ページ
    Abstract
  2. 2ページ
    1. INTRODUCTION
  3. 5ページ
    2. SKEW NORMAL AND SKEW t DISTRIBUTIONS
    1. 5ページ
      2.1. Skew Normal Distribution
    2. 6ページ
      2.2. Skew t Distribution
  4. 7ページ
    3. Skew t Distribution
  5. 8ページ
    4. INTERVAL REGRESSION
  6. 9ページ
    5. APPLICATION
    1. 9ページ
      5.1. Data
    2. 12ページ
      5.2. Parameter Estimates
    3. 15ページ
      5.3. Model Selection
    4. 17ページ
      5.4. Inflation Expectations
  7. 24ページ
    6. DISCUSSION
  8. 25ページ
    ACKNOWLEDGMENTS
  9. 25ページ
    References
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