ESRI Discussion Paper Series No.244
アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)のマクロ的、産業別の重要性

2010年8月
  • 川﨑研一(内閣府経済社会総合研究所 客員主任研究官、経済産業研究所 コンサルティングフェロー、野村證券金融経済研究所経済調査部 主席研究員)

要旨

本論文では、アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)について、そのマクロ経済レベル、また、産業別の相対的な重要性を論ずる。すなわち、FTAAPにおける貿易の自由化及び円滑化措置の効果につき、応用一般均衡(CGE)世界貿易モデルを用いて分析する。その際、最新の世界貿易データベースを用いるとともに、標準的な比較静学モデルに対して資本形成や生産性向上などの動態的な側面を織り込んで分析する。APEC経済の実質GDPは、貿易の自由化により平均して1.9%、円滑化により0.4%、それぞれ増加する。ただし、各経済の貿易構造の相違などのため、マクロ経済的な便益の相対的な大きさは、いくつかの地域的な貿易協定によって大きく異なることが示されている。さらに、農業などの重要な産業に対するネガティブな影響の相対的な大きさも、貿易自由化のいくつかのシナリオによって異なる可能性がある。

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全文の構成

  1. 1ページ
    Abstract
  2. 2ページ
    1. Introduction
  3. 3ページ
    2. Framework of CGE Model Simulations
  4. 6ページ
    3. Impacts of Trade Liberalization and Facilitation in Asia-Pacific
    1. 6ページ
      3-1.Magnitudes of Trade Protection and Cost
    2. 9ページ
      3-2.Methodology for Model Simulations
    3. 10ページ
      3-3.Simulation Outcomes
  5. 12ページ
    4. Relative Significance of Regional Trade Agreements
  6. 16ページ
    5. Impacts on Sensitive Sectors
  7. 19ページ
    6. Summary and Conclusions
  8. 20ページ
    References
  9. 21ページ
    Annex
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