ESRI Discussion Paper Series No.252
地域活性化における地域イノベーション政策の効果
―クラスター政策は開業率を押し上げるか?―

2010年11月
  • 奥山 尚子(大阪大学大学院国際公共政策研究科博士後期課程、日本学術振興会特別研究員)

要旨

地域経済の活性化や国内産業の国際競争力を強化するための政策として、産業クラスターの形成を目指す政策(クラスター政策)が注目を浴びてきた。産学官の連携をベースとして、地域に新しい事業や産業が生まれるような環境づくりや、地域イノベーションのための環境づくりを支援し、新たな産業集積を起こしていくことをその目的としているが、地域活性化に対して具体的な成果をもたらしたのかについては、十分な計量的把握がなされていない。本稿では、地域活性化の成果指標として民営事業所の開業率を用いて、クラスタ―政策(「知的クラスター創成事業」「都市エリア産学官連携事業」)の実施地域と非実施地域で開業率に差があったかどうかについて実証分析を行った。分析の結果、新規創業への需要の高さや資本の蓄積の度合いや自治体の支援体制が開業を促進することが明らかになるとともに、クラスター政策の実施によって開業率を押し上げるとともに、政策実施からの経過時間が長いほどその効果が大きくなっていることが明らかになった。

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地域活性化における地域イノベーション政策の効果―クラスター政策は開業率を押し上げるか?―別ウィンドウで開きます。(PDF形式 348 KB)

全文の構成

  1. 1ページ
    要旨
  2. 3ページ
    1 はじめに
  3. 4ページ
    2 クラスター政策の概要
  4. 5ページ
    3 開業率の推移
  5. 7ページ
    4 先行研究
  6. 9ページ
    5 分析方法
  7. 11ページ
    6 データ
  8. 14ページ
    7 推定結果
  9. 16ページ
    8 結語
  10. 18ページ
    参考文献
  11. 20ページ
    付表1. 知的クラスター創成事業(第1期)実施地域一覧
  12. 22ページ
    付表2. 都市エリア産学官連携促進事業 実施地域一覧
  13. 27ページ
    付表3. 県内経済圏一覧
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