ESRI Discussion Paper Series No.267
天津市の環境保全シミュレーション(I)
-天津多地域間産業連関表の推計とCO2・SO2 排出量の計測-

2011年7月
  • 中野 諭(労働政策研究・研修機構研究員)
  • 鬼頭 浩文(四日市大学総合政策学部教授)
  • 酒井 裕司(工学院大学工学部環境エネルギー化学科講師)

要旨

本研究は、中国天津市を対象に、地域における適切な環境政策を模索することを目的とし、天津市多地域間産業連関表の推計および同市に環境保全型技術が導入された際の環境・経済影響の評価を行ったものである。石炭の有効利用という観点から熱供給システムおよび脱硫技術の導入を検討し、その際のCO2およびSO2排出量、ならびに付加価値誘発額を計測している。シミュレーションの結果によれば、CO2排出量を抑制しながらSO2排出量を大幅に削減するには、熱供給および家計部門におけるバイオマスの活用と工業部門の中小工場における簡易排煙脱硫装置の設置を同時に促進することが有効であることが示されている。技術導入の建設コストは、2007年における天津市の付加価値の約2%程度であり、SO2排出量の約71%削減が期待されることを考えれば相対的に軽微であると考えられる。

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全文の構成

  1. 要旨
  2. 1ページ
    1. はじめに
  3. 1ページ
    2. 天津市多地域間産業連関表の推計
    1. 2ページ
      2-1. 産業連関表の分割
    2. 5ページ
      2-2. 地域間交易の推計
  4. 8ページ
    3. 電力および熱供給部門の分割
  5. 9ページ
    4. 部門別CO2およびSO2排出量の推計
  6. 14ページ
    5. 地域間産業連関モデル
  7. 16ページ
    6. シミュレーション
  8. 19ページ
    7. シミュレーションの結果
    1. 19ページ
      7-1. 部門別CO2およびSO2排出量
    2. 23ページ
      7-2. 地域別CO2およびSO2排出量
    3. 25ページ
      7-3. 地域別付加価値誘発額
  9. 25ページ
    8. おわりに
  10. 27ページ
    参考文献
  11. 29ページ
    補論 天津市区・県別CO2およびSO2排出量の推計
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