ESRI Discussion Paper Series No.269
天津市の環境保全シミュレーション(III)
-都市と農村地域に適した環境・エネルギー技術の導入-

2011年7月
  • 酒井裕司(工学院大学工学部環境エネルギー化学科講師)
  • 中野 諭(労働政策研究・研修機構研究員)
  • 鬼頭 浩文(四日市大学総合政策学部教授)

要旨

本研究では、中国の都市と農村地域に適した環境・エネルギー技術について紹介し、それらの技術導入による環境改善効果を検討する。都市と農村地域が共存する地域として天津市を、また対策技術としては、簡易湿式脱硫法、石炭バイオブリケット、ヒートポンプ式の熱供給システム、バイオガスを選択する。そして、導入のインセンティブになる副産物利用による塩類土壌改良効果、植林、バイオガス導入によるCO2 削減効果を評価する。その結果、脱硫法から得られた副産物による塩類土壌改良では、天津市の塩類土壌の約1/3を改良でき、農産物の増加をもたらす。また、土壌改良地域に植林を行った場合と農村地域にバイオガスを導入した場合におけるCO2 削減量は約1.7 %と算出され、CO2 削減に効果的であることが示されている。また、バイオガス残渣の肥料としての利用も農家における農産物の増加と肥料コストの削減に寄与する。

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全文の構成

  1. 要旨
  2. 1ページ
    1.はじめに
  3. 4ページ
    2. 環境・エネルギー対策技術について
    1. 4ページ
      2-1. 排煙脱硫技術
    2. 8ページ
      2-2. 石炭バイオブリケット
    3. 10ページ
      2-3. 熱供給システム
    4. 12ページ
      2-4. バイオガス
  4. 14ページ
    3. 天津市におけるバイオガス利用と熱供給システムの利用調査
    1. 14ページ
      3-1. 天津市におけるバイオガス利用
    2. 14ページ
      3-2. 現地調査
    3. 16ページ
      3-3. まとめ
  5. 17ページ
    4 導入シナリオにおけるシミュレーション
    1. 17ページ
      4-1. 環境・エネルギー対策技術の導入シナリオにおける副産物発生量
    2. 18ページ
      4-2. 副産物利用による環境影響評価
  6. 21ページ
    5 おわりに
  7. 22ページ
    参考文献
  • 〒100-8914
    東京都千代田区永田町1-6-1 中央合同庁舎第8号館
  • 電話 03-5253-2111(代表)