ESRI Discussion Paper Series No.272
関税、オフショア・アウトソーシングと失業:2国モデルによる分析

2011年9月
  • 橋本賢一(神戸大学大学院経済学研究科・准教授、内閣府経済社会総合研究所客員研究員)

要旨

本稿ではオフショア・アウトソーシングが存在する2国の国際貿易モデルを構築し、流動性のわなにある経済での失業率や有効需要の関係を分析する。オフショアリングに影響を及ぼす経済政策として輸入関税政策を考える。輸入中間財への関税賦課は企業の中間財購入を海外から国内へシフトさせるよう働く。

これは国内の雇用を改善させる効果をもたらすが、一方で経常収支調整による自国通貨の増価を通じて雇用の悪化の効果ももたらす。本稿の分析から後者の効果が強く働くことが示され、関税率の上昇は課税賦課国である自国の雇用や消費を悪化させることが示される。

一方で、外国は逆に自国の関税の上昇によって雇用や消費が改善する。また完全雇用の状況と比較分析をおこない、完全雇用下では関税による各国の消費への効果は逆転することが明らかにされる。

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全文の構成

  1. Abstract
  2. 2ページ
    1. Introduction
  3. 4ページ
    2. The Model
    1. 4ページ
      2.1. Firms
    2. 6ページ
      2.2. Households
    3. 9ページ
      2.3. Governments
    4. 10ページ
      2.4. Market adjustments
  4. 10ページ
    3. Steady state with stagnation
  5. 13ページ
    4. Tariffs, consumption and employment
  6. 15ページ
    5. Comparison with full employment
  7. 17ページ
    6. Conclusion
  8. 18ページ
    Appendix
    1. 18ページ
      Appendix A
    2. 19ページ
      Appendix B
    3. 19ページ
      Appendix C
    4. 19ページ
      Appendix D
    5. 20ページ
      Appendix E
  9. 21ページ
    References
  10. 24ページ
    Figure 1: Money Demand with a Liquidity Trap
  11. 25ページ
    Figure 2. The effect of tariff on the current account
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