ESRI Discussion Paper Series No.274
中国輸出企業の特徴:日本の輸出企業との比較

2011年9月
  • 伊藤 恵子(専修大学経済学部准教授)
  • 乾 友彦(内閣府経済社会総合研究所上席主任研究官)
  • 権 赫旭(日本大学経済学部准教授)
  • 戸堂 康之(東京大学新領域創成科学研究科教授)

要旨

中国経済や企業のダイナミクスを理解する上で、企業の輸出行動を理解することは重要であり、特に外資系企業の役割を分析することは重要である。本論文は、中国企業を中心に、日本の企業のミクロデータを使用した研究と比較をしながら、輸出市場への企業の参入・退出、生産性向上のダイナミクスの比較研究を行う。この比較を通じて、中国の輸出主導型といわれる経済成長のメカニズムを解明することを目指す。この際、国内企業と外資系企業と分けてその特徴を分析してみた。使用したミクロデータは、中国の工業統計の2000 年~2007 年におけるパネルデータで、全ての国有企業と年間売上高500 万元以上の非国有企業を対象としたものである。また日本に関しては1994 年~2007 年における経済産業省の「企業活動基本調査」を使用してデータをパネル化した。

中国企業は生産性がそれほど高くないにもかかわらず、とりあえず輸出ブームに乗って参入した国内企業は数多かったが、輸出額の小さな企業が市場から撤退することも多く、それによって大企業への集中が高まっている。

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全文の構成

  1. 要約
  2. 3ページ
    1. はじめに
  3. 4ページ
    2. 輸出企業に関する先行研究の概観
    1. 4ページ
      2.1. 輸出企業の特徴
    2. 6ページ
      2.2. 輸出企業と生産性
  4. 7ページ
    3.本論文で使用するデータ
    1. 7ページ
      3.1. 中国の工業統計
    2. 8ページ
      3.2. 本研究で使用する工業統計の特徴
  5. 9ページ
    4.グローバル化が中国企業に与えるインパクト
    1. 9ページ
      4.1. 中国企業の売上増加、雇用増加に占める輸出企業の寄与度
    2. 10ページ
      4.2. 日本企業の売上増加、雇用増加に占める輸出企業の寄与度
    3. 13ページ
      4.3. 中国企業における輸出企業の位置づけ
    4. 17ページ
      4.4. 日本企業における輸出企業の位置づけ
    5. 18ページ
      4.5. 中国企業の輸出のExtensive MarginとIntensive Marginの分解
    6. 20ページ
      4.6. 日本企業の輸出のExtensive MarginとIntensive Marginの分解
    7. 21ページ
      4.7. 中国企業の規模と輸出のジニ係数
    8. 23ページ
      4.8. 日本企業の規模と輸出のジニ係数
    9. 24ページ
      4.9. 中国の輸出企業の特徴
    10. 27ページ
      4.10.日本の輸出企業の特徴
  6. 28ページ
    5. おわりに
  7. 30ページ
    参考文献
  • 〒100-8914
    東京都千代田区永田町1-6-1 中央合同庁舎第8号館
  • 電話 03-5253-2111(代表)