ESRI Discussion Paper Series No.307
安全・安心な社会の構築に向けたイノベーティブ基盤の構築に関する研究

2014年2月
  • 村田 貴司内閣府経済社会総合研究所総括政策研究官
  • 北岡 美智代内閣府経済社会総合研究所研究官
  • 野島 久美恵内閣府経済社会総合研究所研究協力者

要旨

今後のわが国社会を俯瞰すると、世界史に類例を見ない社会の高齢化の一方で、「個人による編集権の獲得」という言葉で表現されるような、個人を軸とする新しい社会の潮流が芽生えている。

この潮流と、好むと好まざるとにかかわらず、社会にさまざまな形で常在する放射線と向き合わなければならない社会状況を踏まえつつ、国民が安全と安心をより実感できるようにしていくためは、個人が自らの情報を主体的に利活用することを可能とする情報コミュニケーション技術や、高齢社会において不可欠な低侵襲・非侵襲医療の重要な柱となる放射線医学・核医学を支える技術の活用等による、イノベーティブな基盤を整備する必要がある。

本研究では、安全で安心な社会を構築する上で、さまざまな領域の研究開発等の成果を収斂させることの重要性を、放射線関連の領域を事例に、明らかにした。

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安全・安心な社会の構築に向けたイノベーティブ基盤の構築に関する研究別ウィンドウで開きます。(PDF形式 1.2 MB)

全文の構成

  1. 1ページ
    要 旨
  2. 3ページ
    はじめに
  3. 6ページ
    第1 章 個人レベルのイノベーティブ基盤整備―情報コミュニケ―ション科学技術(ICT)の活用による放射線による個人の健康影響不安への対処
    1. 6ページ
      1.放射線の健康影響に対する不安
      1. 7ページ
        図1 放射線に対するイメージ
    2. 8ページ
      2.3・11 以前の経験と教訓
      1. 8ページ
        2-1 ジェー・シー・オー事故の経験
      2. 9ページ
        2-2 3・11 原子力災害の経験
      3. 10ページ
        2-3 不安の原点への対処:個人の「編集権」の実践と社会的利活用
    3. 12ページ
      3.情報コミュニケーション科学技術(ICT)の活用による国民の放射線被ばく記録
      1. 12ページ
        表1 わが国における放射線被ばく登録体制
      2. 14ページ
        図2 行政施策への期待
  4. 15ページ
    第2 章 社会レベルのイノベーティブ基盤整備―新たな技術開発による放射性医薬品の安定供給体制構築
    1. 15ページ
      1 放射線の医学利用
      1. 16ページ
        図3 多方面にわたる放射線利用
      2. 16ページ
        図4 工業、農業、医学・医療分野における放射線利用経済規模(億円)
      3. 17ページ
        図5 放射性同位元素を使用する事業所等の推移
      4. 17ページ
        図6 上昇する高齢化率(65 歳以上人口割合(%))
      5. 18ページ
        表2 核医学装置数の各国比較
    2. 18ページ
      2.核医学検査に使用される放射性同位元素の供給
      1. 18ページ
        (1) 問題の所在
        1. 19ページ
          表3 日本における放射性医薬品としてのモリブデン-99、テクネチウム-99m の供給量(2006 年度)
        2. 20ページ
          図7 世界のモリブデン-99 供給の流れ
      2. 21ページ
        (2)加速器分野における研究開発成果の応用によるモリブデン・テクネチウムの国内供給基盤の強化と国際展開の可能性
  5. 23ページ
    第3 章 人材養成
  6. 25ページ
    おわりに
  7. 27ページ
    備 考
  8. 31ページ
    参考資料
    1. 32ページ
      参考資料1
      1. 32ページ
        1-1 3.11 原子力災害前後の原子力関連世論調査例
      2. 34ページ
        1-2 内閣府(総理府)による原子力に関連する世論調査
      3. 34ページ
        1-3 放射線(能)の人や環境への影響に関する関心は常に高い状況にある。
    2. 35ページ
      参考資料2
      1. 35ページ
        福島市における「放射能に関する市民意識調査」(2012 年)
        1. 35ページ
          (外部被ばくと内部被ばくの不安)
        2. 35ページ
          (不安の変化)
        3. 35ページ
          (原発事故後の心理状態)
    3. 36ページ
      参考資料3
      1. 36ページ
        原子力・放射線に対する不安
        1. 36ページ
          ●原子力に対する態度~現在心配していること
        2. 37ページ
          ●環境・原子力・放射線に関するリスク認知~放射線に対し不安に思う事柄
    4. 38ページ
      参考資料4
      1. 38ページ
        人口の高齢化に伴う死亡原因の変化
    5. 39ページ
      参考資料5
      1. 39ページ
        放射線に関連する様々な教育研修事業の例
    6. 41ページ
      参考資料6
      1. 41ページ
        医学教育モデル・コア・カリキュラム(平成22 年度改訂版)中の放射線関係事項
  • 〒100-8914
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