ESRI通信 第59号

平成25年7月16日
内閣府経済社会総合研究所 発行
Cabinet Office, Government of Japan
Economic and Social Research Institute

【巻頭言】

このたび経済社会総合研究所長に就任した杉田伸樹です。歴代の所長のお名前、お顔を思い浮かべると自分がその後に連なるものとなるのはまことに恐れ多いかぎりですが、全力を尽くして職責を果たす所存ですのでよろしくお願い申し上げます。

さて、現研究所の前身の経済企画庁経済研究所時代から数えますと今回は私にとって4回目の研究所勤務となります。最初は国際研究交流部で開発途上国、市場経済移行国等との研究交流を担当しました。冷戦が終了し多くの国が市場経済に移行する中でどのような開発戦略が求められているのか、そして日本の貢献はどのようなものであるべきかといった議論を進めたことを思い出します。

次の機会は総務部長として研究所のマネジメント全般を担当しました。さらに経済政策に関するコンファレンスなども担当しました。多様な背景を持つハイレベルの出席者を集めての会議は準備が大変でしたが大きな成果も上げられました。

その次は総括政策研究官として中国研究などを担当しました。この時は同時に経済財政担当大臣の国際経済アドバイザーの肩書をいただき、OECDでの会議等に出席する機会も多くありました。

そして今回は所長として研究所全体の責務を負うことになりました。これまでの私の研究所経験を振り返ると、国民経済計算部や景気統計部といった分野は未経験ですし、研究も実は本格的なものはしておりませんでした。こうした不足部分はスタッフに助けてもらいなるべく早く追いついていきたいと考えています。

研究所をとりまく環境も近年大きく変化しているとの説明を受けています。私自身もこれまでの経験が役に立たないことが多いのではないかとの感触を持っています。そうした中でも微力ながら、知恵の府としての内閣府、そしてそのシンクタンクおよび人材育成の場としての経済社会総合研究所が力を発揮できるように努めてまいりたいと考えておりますのでぜひともご支援、ご協力をお願いいたします。

平成25年7月

  • 内閣府 経済社会総合研究所
    所 長        杉田 伸樹

【最新の研究発表】

  • 「経済分析第187号ジャーナル版」を掲載しました。(平成25年6月)

    (論文)

    厚生年金加入者・受給者を対象とした年金改革案におけるトレードオフの推計(北村 智紀、中嶋 邦夫)

    役員の持株比率が企業不祥事を抑止させる効果に関する研究(三好 祐輔、都築 治彦)

    Propensity Score Matching法を用いた男性のマリッジプレミアムの検証(佐藤 一磨)

    (研究ノート)

    施設入所待機者の解消と施設の機能分化が介護費用に及ぼす影響(足立 泰美、赤井 伸郎、植松 利夫)

    (資料)

    ESRI国際コンファレンス「日本経済の再生に向けて:グローバル経済における政策の役割」(概要)(編集:経済社会総合研究所)


【最新のシンポジウム・フォーラム】

<議事録の掲載>


【最新の統計】

<SNA統計>

  • 四半期別民間企業資本ストック速報(平成25年1-3月期)(平成25年6月28日)
    1. 有形固定資産 全産業(進捗ベース)
      • 25年3月末のストックは1,261.5兆円、前年同期比1.0%増となった(前期1.4%増)。
      • 25年1~3月の新設投資額は15.8兆円、同5.8%減となり、2期連続のマイナスとなった(前期8.3%減)。
    2. 無形固定資産 全産業(取付ベース)
      • 25年3月末のストックは42.0兆円、前年同期比0.5%減となり、9期連続のマイナスとなった(前期0.7%減)。
      • 25年1~3月の新設投資額は2.6兆円、同1.7%増となり、2期ぶりのプラスとなった(前期5.6%減)。

<景気動向指数>平成25年5月速報(平成25年7月5日)

  • 5月のCI(速報値・平成22 年=100)は、先行指数:110.5、一致指数:105.9、遅行指数:108.9 となった。
    先行指数は、前月と比較して2.8 ポイント上昇し、6ヶ月連続の上昇となった。3ヶ月後方移動平均は1.73 ポイント上昇し、6ヶ月連続の上昇、7ヶ月後方移動平均は1.50 ポイント上昇し、5ヶ月連続の上昇となった。
    一致指数は、前月と比較して0.8 ポイント上昇し、6ヶ月連続の上昇となった。3ヶ月後方移動平均は0.80 ポイント上昇し、6ヶ月連続の上昇、7ヶ月後方移動平均は0.68 ポイント上昇し、3ヶ月連続の上昇となった。
    遅行指数は、前月と比較して0.3 ポイント下降し、2ヶ月連続の下降となった。3ヶ月後方移動平均は0.40 ポイント上昇し、4ヶ月連続の上昇、7ヶ月後方移動平均は0.16 ポイント上昇し、4ヶ月連続の上昇となった。
  • 一致指数の基調判断
    景気動向指数(CI一致指数)は、上方への局面変化を示している。

<機械受注統計調査報告>平成25年5月実績(平成25年7月11日)

  • 機械受注総額(季節調整値)の動向をみると、25年4月前月比14.2%減の後、5月は同12.0%増の2兆2696億円となった。
  • 民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」の動向を見ると、25年4月前月比8.8%減の後、5月は同10.5%増の7,992億円となった。このうち、製造業は同3.8%増の2,971億円、非製造業(除く船舶・電力)は同25.4%増の5,607億円となった。

<消費動向調査>平成25年6月調査(平成25年7月10日)

  • 平成25年6月の一般世帯の消費者態度指数(季節調整値)は、5月の45.7から1.4ポイント低下して44.3となり、6か月ぶりに前月を下回った。消費者態度指数を構成する4項目全ての意識指標が低下した。
  • 消費者(一般世帯)を対象に、世帯として「日頃よく購入する品物」の価格について1年後の見通しを調査したところ、「上昇する」と思うとの回答割合は前月から増加して83.9%となった。他方、「低下する」と思うとの回答割合は3.8%、「変わらない」と思うとの回答割合は9.3%となり、ともに前月から減少した。

【参考】<月例経済報告>平成25年6月(平成25年6月13日)

  • 景気は、着実に持ち直している。
    • 輸出は、持ち直しの動きがみられる。生産は、持ち直している。
    • 企業収益は、製造業を中心に改善している。設備投資は、下げ止まりつつある。
    • 企業の業況判断は、改善の動きがみられる。
    • 雇用情勢は、厳しさが残るものの、改善している。
    • 個人消費は、持ち直している。
    • 物価の動向を総合してみると、緩やかなデフレ状況にあるものの、このところ一部に変化の兆しもみられる。
  • 先行きについては、輸出が持ち直し、各種政策の効果が発現するなかで、企業収益の改善が家計所得や投資の増加につながり、景気回復へ向かうことが期待される。ただし、海外景気の下振れが、引き続き我が国の景気を下押しするリスクとなっている。

<統計調査公表予定一覧>

<統計調査公表予定一覧>
景気動向指数
速報
景気動向指数
改訂状況
機械受注統計
調査
消費動向調査
(全国・月次)
法人企業景気
予測調査
7月5日
(5月分)
7月19日
(5月分)
7月11日
(5月分)
7月10日
(6月分)
 
8月6日
(6月分)
8月19日
(6月分)
8月13日
(6月分)
8月9日
(7月分)
 
9月6日
(7月分)
9月19日
(7月分)
9月12日
(7月分)
9月9日
(8月分)
9月11日
(7-9月期)

「企業行動に関するアンケート調査」は毎年2月下旬~3月上旬に公表予定

国民経済計算(GDP統計)公表予定はこちらから


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